(331)波引きて心もとなき裸足(はだし)かな/吉村 昭(1927~2006年)
裸足で遊ぶ波打ち際、寄せ波のとき海水は生暖かく足を包む。やがて引き波が、足に付いた砂も、浜に棒切れで書いた文字も、きれいに洗い去っていく。一瞬足元がさらわれていくような感覚がある。作者は小説家で、『…
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