(330)怒りとはこんな日暮れの草いきれ/岸本マチ子(1934年~)
夏の蒸すような熱気の中、草むらは植物の青臭い匂いで満ちています。これが草いきれです。「いきれ」は漢字で「熱れ」と書くそうで、むっとするような熱気や匂いのことを指します。夕方ともなれば日中の暑さや湿気…
関連リンク
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- ・(328)夕立にどつと亜細亜(アジア)が匂ひけり/奥坂まや(1950年~)
- ・(327)たましひの一瞬浮いて茅の輪かな/石嶌岳(1957年~)
- ・(326)風吹けば高さのそろふ夏の草/安里 琉太(1994年~)
- ・(325)アンデスの塩は朱鷺(とき)色雲の峰/金子敦(1959年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。