公立高初「eスポーツ部」で技磨く 宮城・一迫商高 チーム組みスマホゲーム

スマホのゲームに打ち込むeスポーツ部の部員=7月7日、栗原市の一迫商高

 宮城県栗原市の一迫商高(生徒106人)に本年度、スマートフォンのアプリゲームに取り組む部活動「eスポーツ部」が誕生した。eスポーツはエレクトロニック・スポーツの略。コンピューターゲームを通じたスポーツ競技で、高校の部活動としては県内では珍しい。1、2年生13人が所属し、週3日間、放課後の空き教室でゲームのレベルアップに励んでいる。

ネット上のマナーも学ぶ 

 7月7日の活動日は部員4人が集まり、それぞれスマホを取り出してゲームを始めた。練習するのは対戦型のカードゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」。能力が異なるキャラクターや武器のカード8枚を駆使し、互いの陣地のタワーを巡って攻防を繰り広げる。

 クラッシュ・ロワイヤルは3人一組で出場する高校生の全国大会もある。一迫商高は6月の東北ブロック大会に参加したが、初戦で敗退した。2年生の市川海翔(かいと)部長(16)は「初めての大会で緊張した。勝つためにカードの組み合わせを考えるのが面白い」と語る。

 eスポーツ部が発足したきっかけは1年前。当時の3年生3人がクラッシュ・ロワイヤルの東北ブロック大会に出場した。決勝で敗れたものの、対戦の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信され、校内外から大きな反響があった。

 顧問を務める加藤幸禎教諭(42)は「生徒たちが楽しそうだった。部活動にしたら興味を持つ生徒がいるのではないかと思った」と振り返る。eスポーツに取り組む他校を視察するなどし、今年4月に創部した。

 県教委などによると「eスポーツ部」という名の部活動は県内の公立高で初めて。コンピューター部などが活動の一環でeスポーツをする例はあるという。

 一迫商高は本年度、複数の部活動を掛け持ちできる新制度「キャリア・アクティビティ」を導入した。eスポーツ部員も多くが他の部活動にも入っている。

 加藤教諭は「ゲームだけでなく勉強もしっかりやるのが部のルール。顔が見えない対戦相手に不快なことをしないなど、ネット上のマナーも学んでいる。生徒には得意なことに打ち込んで、充実した学校生活を送ってほしい」と期待する。

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