山形、福島で記録的大雨 最上川氾濫、浸水多数 鉄道橋崩落も相次ぐ

最上川が氾濫し、浸水した山形県大江町百目木(どめき)地区の住宅街(右)=4日午後1時25分ごろ

 山形、福島両県は3日午後から4日朝にかけて、前線や低気圧の影響で記録的な大雨に見舞われた。大雨特別警報が出た山形県では最上川が氾濫し、住宅浸水が相次いだ。山形、福島両県で鉄橋が崩落し、鉄道施設にも大きな被害が出た。山形県で1人が行方不明になっている。

車1台流され、1人行方不明

 山形県などによると、最上川は長井市、米沢市と大江町で氾濫が起き、大江町で川沿いの住宅が浸水した。小国町の荒川も水があふれ、道路冠水により14の地区で住民が一時孤立した。

 飯豊町のJR米坂線手ノ子-羽前椿間で小白川橋りょうが崩落。県道の大巻橋も崩れて車1台が流され、1人が行方不明となった。米沢、喜多方両市を結ぶ国道121号で道路が流失し、一部通行止めとなった。

 床上浸水は飯豊、川西両町の高齢者施設のほか、少なくとも村山、長井両市の住宅など2戸で発生。床下浸水は南陽市など9市町で確認された。各自治体とも実態を把握しきれず被害は増える見込み。飯豊町の大半の世帯が断水。県内で延べ3580戸が停電した。

降り続いた雨の影響で崩落したJR磐越西線の濁川橋りょう=4日午後0時15分、喜多方市

住民15人が一時孤立

 福島県などによると、喜多方市のJR磐越西線喜多方-山都間の濁(にごり)川橋りょうの一部が崩落した。北塩原村小野川地区では道路が流木でふさがれ、住民15人が一時孤立。地区のホテルやキャンプ場に滞在中の利用者や従業員ら約200人が一時地区の外に出られなくなった。

 喜多方市の高齢者施設と保育園のほか、同市や西会津町、北塩原村で床上浸水があった。猪苗代町ではあふれた沢水の影響で販売施設1戸が全壊。喜多方市で400戸、磐梯町で10戸が停電。西会津町と大玉村の一部で断水も起きた。

 仙台管区気象台によると、4日朝までの24時間降水量の最大値は山形県の飯豊町高峰306・5ミリ、小国町小国281・5ミリ、米沢256・0ミリ、長井241・5ミリ、福島県の北塩原村桧原314・5ミリ、喜多方275・5ミリで、いずれも観測史上最大を記録した。

 気象庁は3日夜に山形県に発表した大雨特別警報を4日朝、警報に切り替えた。山形など3県は自衛隊に災害派遣を要請した。

 JR東日本によると、山形新幹線は福島-新庄間の上下線で終日運転を見合わせ、計33本が運休して約3140人に影響が出た。羽越線の特急いなほも酒田-新潟間の上下線計14本が運休し、約2150人に影響した。

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