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学童保育で宅配弁当活用 南光台児童館 仙台では「レアケース」、でも全国は?

 公設の児童クラブ(学童保育)を利用する保護者の弁当作りの負担軽減を図る取り組みが各地で進みつつある。仙台市内でも南光台児童館(泉区)が今春、学校の長期休暇時に宅配弁当を採り入れた。広がりを期待する声は増えつつあるが、クリアすべき課題も多い。
(報道部・相沢みづき)

平均40~50人分の注文

 12日昼、弁当店「ほっともっと仙台南光台店」の武田喜志(よしゆき)店長(36)が児童18人分の弁当が入った袋を手に南光台児童館を訪れた。お盆前の週末で普段より数は少なかったが、夏休み中は1日平均40~50人分の注文があるという。

 児童一人一人に弁当を手渡して引き揚げる。昼食後すぐ、容器ごみを回収しに再訪する必要があるが、武田店長は「子どもたちが残したものが分かるので、メニューの改善に生かせる」と手間をいとわない。

 親子丼やエビフライ弁当など1食430円の日替わりで、通常のメニューではなく児童向けに開発した。学年によってご飯の量も調節する。

 保護者の提案を受け、同児童館の児童クラブでは昨年末、冬休み中の昼食で宅配弁当を試行。今年の春休みから正式に導入している。昼食の提供は児童クラブの本来業務ではないため、やりとりは全て保護者と店の間で行われる。

ごみはすぐ回収

 店が宅配を希望する世帯ごとに注文を受け、精算する。夏休み中の実施に当たり、責任の明確化と衛生面を考慮し(1)店が弁当を児童に直接手渡す(2)ご…

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