(364)手をあげて山の水ゆく夏の終り/森川 光郎(1926年~)
山中の沢か、山里の水路だろう。暑さの残る中を、勢いよく水が流れて行く。「手をあげて」はその躍動の表現であるが、それを見ている作者も歓喜で手を上げているようだ。吟行で出合った自然の生気がうれしくて仕方…
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