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(362)秋天を突くバーベルを重くして/横溝惺哉(せいや)(2005年~)

 「ますらをぶり」という言葉が思いつく。作者の性別は抜きにして、この詠みぶりのおおらかさ、力強さよ。ウーン、フンッ!と一気にバーベルを持ち上げる。「突く」に持ち上がる時の爽快さがある。頭上にはどこまでも高い秋の空。心地よい風も流れているのかも。目にはさやかに見えないが、少しずつ秋らしくなっていく。作…

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