(365)秋や手に文鳥の来てすこしにぎる/斉藤志歩(1992年~)
「秋や」と冒頭で詠嘆している。「にぎる」とは文鳥を握っただけでなく、その瞬間に秋を体感でキャッチしたということでもあろう。文鳥の綺麗(きれい)な羽の色、手乗りのかわいらしさ。秋は暑過ぎず寒過ぎず、季…
関連リンク
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