(376)秋暑けふわれも土俵に塩撒(ま)きたし/津高 里永子(1956年~)
相撲で力士が塩を撒くのは土俵を清めるためだが、作者にも清めたい「土俵」があるという。それは仕事や生活という日々の闘いの場や、さらには社会の理不尽さも含まれるか。そういえば、相撲は女人禁制として、女性…
関連リンク
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