「南三陸マルシェ」始動 「福興市」のにぎわいつなぐ、初回は親子連れターゲット

 宮城県南三陸町内の若手事業者や観光関係者が18日、「南三陸マルシェ」をスタートさせた。東日本大震災後にほぼ毎月続き、5月の第100回で一区切りとなった「福興市」の後のにぎわいづくりを担うイベントとして定着を目指す。毎回異なる切り口のテーマで不定期開催し、客層を広げたい考えだ。

初回の南三陸マルシェで、木材ブロックで遊ぶ子どもたち

 初回は「親子で楽しめる場所」がテーマ。上山八幡宮駐車場に約20の事業者が水産加工品や総菜、地場産の野菜などを販売するテントを構えた。南三陸YES工房は木材ブロックで遊べるスペースを設け、水産加工業者も「かまぼこつかみ取り」を企画するなど工夫を凝らした。

 会場には大勢の親子連れが訪れた。息子(6)と訪れた町内の公務員女性(36)は「歩いて行ける公園が少ないので子どもが遊べるのはいい」と喜んだ。

 第2回は10月末、南三陸ワイナリー周辺でワインツーリズムをテーマとする。「『おいしい』『たのしい』『笑顔』に出会える」を共通コンセプトに、「おすばでまつり」など主要行事のある月を除いて開く構想だという。

 関係者の念頭にあるのは福興市だ。被災事業者が再起を目指す場として立ち上がり、町の産業復興をけん引したが、近年は出店事業者が固定化。「いつも海産物を求める県外客が中心で、町民は足を運ばなくなった」(商店関係者)と指摘する声も上がっていた。

 今年8月、町観光協会に加盟する30ほどの事業者でマルシェ部会をつくり、30~40代が中心となって新たなイベントを議論。10月1日の「道の駅さんさん南三陸」のグランドオープンも見据え、開催の形や場所を柔軟に考えていくという。

 マルシェ部会の山内淳平会長(39)は「対面のコミュニケーションを大事にする福興市の良さは残しつつ、違いを見せていく。毎回来ても楽しめるイベントに育てたい」と展望する。

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