宮城の全私立幼稚園で出欠確認 通園バス事件受け県が調査 「問題点見られず」

新型コロナウイルス対策で車内を消毒しながら、園児が残っていないかどうか確かめるバス運転手=12日、仙台市青葉区の緑ケ丘第二幼稚園

 静岡県牧之原市の認定こども園で通園バスに3歳女児が置き去りにされ死亡した事件で、宮城県内の全140の私立幼稚園は園児の出欠確認などの安全管理策を講じていることが20日、県の調査で分かった。県私学・公益法人課は「置き去りが起こり得るような問題点は見られなかった」と説明する。

 調査は、同課が事件を受けて9~15日に実施し、全園が回答した。出欠確認の方法(複数回答)は「園児の点呼」が130園、「保護者からの欠席連絡」が6園。他に登園時の職員による名簿点検などもあり、全140園で何らかの対策が取られていた。

 園児の安全に関わる事故が発生か、起きそうになった場合の対応(同)は「職員会議で情報共有」「再発防止策を検討し、職員間で共有」がいずれも139園など。「情報共有の基準はなく、個人の判断」と回答した幼稚園はゼロだった。

 通園バスを運行するのは133園。このうち101園がマニュアルを作成していた。学校保健安全法が義務付ける学校安全計画は136園が策定し、うち75園の計画にバス乗降に関する記述があった。

 事件を巡り、政府は全国全ての幼稚園や保育所の緊急点検を決めた。県内では今回調べた140園を含む幼稚園、保育所、認定こども園、認可外保育施設など計約1300カ所が対象となる。県は今月中に点検結果を取りまとめ、実地調査を実施する。

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