七十七銀行本店に押し入る、強盗未遂容疑で６９歳男逮捕　「爆弾持っている」と脅す

　１日午前９時５５分ごろ、仙台市青葉区中央３丁目の七十七銀行本店に男が押し入り、「爆弾を持っている。金を出せ」と窓口の行員を脅した。銀行が１１０番し、駆け付けた仙台中央署員が店内にいた宮城野区、パート従業員の男（６９）を強盗未遂の疑いで現行犯逮捕した。

　逮捕容疑は本店の行員に「２５００万円出せ、爆弾持っている」などと言って脅し、現金を奪い取ろうとした疑い。容疑を認め、「金が欲しかった」などと話しているという。

客は約２０人

　中央署によると、容疑者はボストンバッグを持って本店を訪れると窓口で女性行員に声をかけた。男性行員も加わって２人で対応すると、男は金を要求し、バッグからデジタル表示の銀色の置き時計を取り出して爆弾であるかのように装った。これを見た別の行員が１１０番した。

　透明なビニール袋に入っていた時計は爆弾ではなく、他に凶器も持っていなかった。店内には当時、約２０人の客がいたが、けが人はいなかった。

　現場はＪＲ仙台駅から西に約５００メートルの市中心部。逮捕後も複数の警察官が臨場して物々しい雰囲気に包まれた。ＡＴＭを利用するため訪れた青葉区の会社員女性（４８）は「よく利用する本店で事件が起きてびっくりした」と語った。