(471)一塊の粗塩として初日受く/高野ムツオ(1947年~)
新しい年が明けました。現代では時計とともに一年が切り替わりますが、昔は初日の出を望みながら新年の感慨に浸っていました。その光を、自分がまるで粗塩の塊であるような気分で受けたという句です。粗塩とは海水を乾かし、昔ながらの製法で作られた塩です。結晶の粒は不揃(ふぞろ)いで、お清めや盛り塩にも使うそうで…
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