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（４７４）みちのくの雪滲みたる初便り／三森鉄治（１９５９年～）
初便りは新年に初めて届く手紙のこと。もちろん年賀状のことも指します。今ではメールなどインターネットを介したやりとりが主流になり、年賀状も印刷のものが多いかもしれません。しかし遠方からの便りを受け取ればしみじみとします。作者のもとに届いたのは東北からのもの。表面には水に濡（ぬ）れてインクが滲（にじ）…
関連リンク
- ・（４７３）年賀状返信用に二枚買う／樋野菜々子（１９９９年～）
- ・（４７２）初雀子供のゐない家の屋根／黒田杏子（１９３８年～）
- ・（４７１）一塊の粗塩として初日受く／高野ムツオ（１９４７年～）
- ・（４７０）いま抜きし鋲跡いづこ大晦日／桑原亮子（１９８０年～）
- ・（４６９）音知らぬ宇宙空間年歩む／小川軽舟（１９６１年～）
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん（福島県須賀川市）、浅川芳直さん（宮城県名取市）、及川真梨子さん（岩手県奥州市）の３人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。
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