(478)吹雪くねとポストの底の葉書たち/高野ムツオ(1947年~)
自註(じちゅう)に、正月過ぎの福島駅前のポストでの作とある。「賀状の返礼や避難先の知人宛てなどに交じり、この世にはない人の名や住所がしたためられているのもあるのではと想像した」という。東日本大震災から6年、吹雪の中で、俳人の直感はポストの中に思いを巡らしている。ポストの底で極寒の一晩を一緒に過ごし…
関連リンク
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