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女子制服にスラックス導入 宮城・蔵王の中学生が校則変える

校則の見直しを進めた前生徒会メンバーと氏家教諭(左)。中央が新たに導入した女子のスラックス

 宮城県蔵王町の宮中(生徒108人)は昨年12月、女子の制服にスラックスも選べるよう校則を変更した。生徒会を中心に生徒たちが意見を出し合い、髪形や靴下の色なども改めた。今春入学する新1年生の中には既にスラックスを購入した女子生徒もいるという。

 きっかけは昨年9月まで生徒会長を務めた3年佐藤優真さん(15)の立候補時の公約だった。新型コロナウイルスの影響で学校の水道の利用を敬遠する生徒が仮にいても、自販機があれば大丈夫-。自販機の導入は実現しなかったが、登下校時に水やお茶を購入できるようルールが変わった。

 昨年春には女子生徒からスカート以外にスラックスを導入してもいいのでないかとの提案が出された。防寒が理由で、採用されたスラックスは従来の制服の上着とも違和感がない。前副会長の3年我妻麟(りん)さん(14)は「かなり暖かく、動きやすい」と好印象だ。

生徒会が議論「固定観念改められた」

 一連の見直しは昨年5~9月の定期・臨時の生徒会総会を中心に議論され、試行期間を経て12月から新しい校則となった。スラックス以外にも、Tシャツと靴下の色に黒と紺を追加し、男子の髪形の規定からツーブロック禁止の文言を削除するなどした。議論の過程で自分たちの校則を守ろうという機運も高まった。

 共に生徒会メンバーだった3年我妻真白さん(15)は「女子はスカートという固定概念を改められた」と振り返り、3年山家大河さん(15)は「結果的に校則も生徒の意識も変わった」と手応えを語った。

 校則の見直しを取りまとめた生徒指導主事の氏家大輔教諭(42)は一部の生徒だけでなく全校生徒で考えた点を高く評価し、「将来の選挙などに向けた良い機会になった」と話した。

 卒業する佐藤さんは「生徒主体で話し合い、伝統を受け継ぎつつ、問題解決に向け変えるところは変えていく。そんな学校になったらいい」と議論の継続を託した。

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