宮城県白石市の白石中は今春入学する新1年生から、男子は水色、女子はピンクとしてきた運動着の色を濃紺に統一する。30年以上続いた慣習を打ち破ったのは、ジェンダー平等などを掲げた国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を学ぶ生徒の声だった。
「最初は意識していなかったが、SDGsを学んでいて、運動着の色が男女で分かれているのに違和感を覚えた」。前生徒会長の3年一條結実さん(15)が活動の出発点を振り返る。
その行動は迅速だった。3年に進級直後の昨年4月11日、一條さんは要望を書類にまとめ、樋口英明校長(59)に運動着の変更を提案。校長から学校全体の合意形成に必要な手順について助言を受けると、5月に生徒会と学校で連携してアンケートを実施した。
結果は在校生(377人)の79%、保護者の65%、今春入学する小学6年生の保護者の80%、同校の教職員全員が運動着の変更を支持した。一條さんと生徒会の前副会長は生徒代表で業者や運動着の選定に加わり、宮城県内で「伊達の勝色」と呼ばれる濃紺を採用。生地の肌触りや機能性も考慮し、8月に自分たちの運動着を決定した。
樋口校長は「大事なのは自分たちで考えること」と見守りつつ、3年生がいる本年度内に結果が出るよう後押しした。議論の過程で校長と職員もジェンダー平等の議論を重ね、7月に女子の制服としてスラックスも選べるよう改めた。
課題に対し主体的に行動し、解決する体験は生徒の自信につながる。2年伊藤凛香(りんか)・現生徒会長(14)は「校則を見直すためのアンケートを考えている。白中生が笑顔になれるよう小さな意見にも耳を傾けたい」と先輩の背中を追う。
在庫があるため、今の1~3年生は卒業まで色違いの運動着を着続ける。スラックスも新たに購入する必要があり、卒業まで間もない3年生には縁遠い。一條さんたちはそれらを承知の上で、活動を進めた。
3年間着続けたピンクの運動着を、前生徒会長は意外に気に入っている。「私は運動着の変更を提案したが、結果としてスラックスもはけるようになった。そうした流れをつくることができたのが、うれしい」
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