渡辺謙さん「独眼竜政宗が俳優の基礎に」 WOWOWドキュメンタリー放送前に思い語る

テレビデビュー40周年を迎える俳優渡辺謙さん(63)の足跡をたどるWOWOWのドキュメンタリーシリーズ「役者道」(日曜午前10時、全4回)が2月19日、スタートする。渡辺さん本人が計2時間にわたり、これまでの人生やキャリア、共演者や撮影スタッフたちとの秘話を語り尽くす。
歴代最高の視聴率
NHKの大河ドラマ「独眼竜政宗」(1987年)で主演を務め、平均視聴率は歴代最高の39・7%を記録。これを機に人気俳優となった渡辺さんは、奥州藤原4代を題材にした高橋克彦さん(盛岡市出身)原作の大河ドラマ「炎(ほむら)立つ」(93年)にも主役として出演した。
政宗の役作りをした際の逸話や映画「ラストサムライ」(2003年)に代表される海外作品に出演して得た学び、人生最大の挑戦となった米ブロードウェーの舞台でのエピソードなどを紹介しながら自身の俳優人生を総括する。
被災地支援に注力
世の中で起こる問題に強い関心を抱く渡辺さんは、東日本大震災、東京電力福島第1原発事故の被災地支援にも力を注いだ。
放送では、核の問題と関連付けてハリウッド版の「GODZILLA ゴジラ」(14年)に出演した理由を明かしたり、福島原発事故の現場を描いた映画「Fukushima50」(20年)で吉田昌郎所長を演じた感想に触れたりしている。
渡辺さんは取材に「独眼竜政宗は俳優の基礎をつくってくれた。割と東北のことを演じる機会が多く、(新潟県出身の私と)どこか風土や気質がフィットしたのかもしれない。敗者を演じることも多かったかな…」とユーモアを交えながら振り返った。
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