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高校入試シーズンに考える 内申点っている? いらない? 県ごとに異なる基準

 公立高校入試は調査書点、いわゆる「内申点」が合否判定で一定のウエートを占める。宮城県は中学1~3年の通知表の5段階評定を積み上げる仕組み。この計算方法は他県とどう違うのか。また、先生のさじ加減で点数が決まってしまうのか。そうした疑問に答えた上で、東京大教授とメリット・デメリットを整理してみよう。内申点は受験にいる?いらない? 皆さんはどう考えますか。(編集局コンテンツセンター・佐藤理史)

 内申点とは通知表・通信簿に書かれた1~5の評定を点数化したもので、中学から高校に提出される内申書(調査書)に記入されている。点数化する方法は都道府県ごとに異なる。違いを生んでいるのは①対象とする学年の範囲②学年ごとに傾斜を付けるかどうか③実技4教科に重み付けをするかどうか―の3点だ。

 〔※注〕以下、一般選抜(宮城は共通選抜)に話題を絞る。内申点と学力検査の得点をどういう比重で合否判定に用いるかは学校設置者や各高校が一定のルールを定める。宮城県は学科・コースごとに7対3、6対4、5対5、4対6、3対7のいずれかの割合を適用する。

宮城は中学3年間が評価対象

 宮城県は「…

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