燃油高騰対策　石巻市内の運送事業者ら、市に要望書提出　「引き続き経営支援を」

　燃油価格高騰で打撃を受ける石巻市内の運送事業者らが２日、経営支援を求める要望書を市に提出した。

　要望書は、石巻商工会議所と石巻商議所通信運輸部会、県トラック協会石巻支部、県タクシー協会石巻支部、石巻バス輸送協業組合の５団体連名。石巻商議所の青木八州会頭ら各団体の代表が市役所を訪れ、斎藤正美市長に手渡した。

　要望書では昨夏に市が輸送事業者向けに実施した支援金事業に感謝しつつ「燃料価格が下降をたどり落ち着きを取り戻すまでは、自社の経営努力だけでは悪化した経営状況を乗り越えることができない」として引き続き支援と対策を求めた。

　青木会頭はコスト上昇を価格に転嫁することが難しい現状に触れ「依然として経営は厳しく、助成を頂きたい」と訴え、斎藤市長は「地域経済の立て直しには皆さんの力が必要。国・県の動向を踏まえながら検討したい」と語った。