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震災行方不明者の手掛かりを 合同で捜索 石巻市、宮城海保、河北署

海岸の埋設物を確認する参加者

 東日本大震災の発生から12年に合わせ、石巻市は16日、同市の長面漁港とその周辺で震災行方不明者の合同捜索を実施した。

 市や宮城海上保安部の職員、石巻海上保安署、河北署の署員ら計54人が参加。開始前に犠牲者へ黙とうをささげ、斎藤正美市長が「行方不明者の家族や友人にとって今もつらい日々が続く。海と陸での捜索を通して、何か一つでも手掛かりが見つかってほしい」とあいさつした。

 長面漁港東側の岬沿いでは、潜水士5人が海中捜索を実施。1時間半にわたり、幅約90メートルの範囲で深さ最大約4メートルの海底を目視で調べた。漁港近くの海岸では約2時間、約50人が幅200メートルほどの範囲で活動した。流木などの漂着物をレーキやとび口でかき分けて手掛かりを捜し、スコップで砂を掘り起こしながら埋設物を確認した。

 捜索の結果、海底からスニーカーやブーツなど3点が見つかり、市は心当たりがないか市民に周知する。

 市内では414人が行方不明のままで、市は単独での捜索や河北署との合同捜索を続けている。宮城海保などと連携した大規模捜索は2年連続。

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