駅前花壇から姿消したクリスマスローズ 宮城・川崎の園芸農家が寄贈申し出
仙台市青葉区の市地下鉄東西線国際センター駅の花壇を手入れする市民グループに17日、クリスマスローズが贈られた。花壇からクリスマスローズが掘り起こされたことを伝えた1月の「読者とともに 特別報道室」の記事を読んだ宮城県川崎町の園芸農家大森英俊さん(67)が「助け合いの精神でうちの株を贈りたい」と寄贈を申し出た。
「助け合いの精神で」
市民グループ「サンボランティア」の代表松田照夫さん(77)と田中隆さん(77)が同日、大森さんの農園を訪れてクリスマスローズ30株を譲り受けた。近く同駅の花壇に植えるといい、松田さんは「良い土で育てられていたので、駅前でも水はけがいい場所を選んで植えたい。ご縁を大切にしたい」と感謝した。
大森さんは東日本大震災後、販売先を失ったクリスマスローズを被災地で花に関わる活動に取り組むボランティア団体に贈ってきた。花言葉「私を忘れないで」に触れ、「震災を忘れないでほしいとの願いを込めた。国際センター駅前で多くの人に花を見てもらいたい」と願う。
クリスマスローズは花の色や形が多様で、冬から春にかけて花の少ない時季に咲く。生育に時間がかかるため高価だが、ガーデニング愛好者に人気がある。(早坂奏子)
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