「巨大な顕微鏡」間近に 仙台・次世代型放射光施設ナノテラス一般公開

東北大青葉山新キャンパス(仙台市青葉区)で18日、整備中の次世代型放射光施設「ナノテラス」の一般公開が行われ、市民計約100人が、最先端の研究設備を見学した。
施設は官民での整備が行われ、一般公開は国側の運営主体の量子科学技術研究開発機構(量研、千葉市)が主催した。来場者らは施設の概要について説明を受けた後、実際に使用される実験ホールに入り、物質をナノ(10億分の1)レベルで分析する「巨大な顕微鏡」と呼ばれる放射光施設に間近で接した。
親子で見学した仙台市若林区の聖ウルスラ学院英智小5年秋浜怜輝君(11)は「科学や実験に興味がある。思ったより大きな設備で驚いた」と話した。
施設は2023年度の完成と24年度の本格運用を予定。量研の内海渉・次世代放射光施設整備開発センター長は「世界トップレベルの施設で、半導体関連や医薬品の開発など幅広い分野での活用が期待できる。今後も地元や全国の方々に見てもらいたい」と話した。
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