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RAFの魅力、地元高校生らに紹介 石巻・牡鹿半島でアートツアー

シアターキネマティカに描かれた壁画に関心
鮎川浜で遊歩道のアートを鑑賞する参加者

 石巻市の市街地と牡鹿半島などを舞台とした現代アートと音楽、食の総合芸術祭「リボーンアート・フェスティバル(RAF)」の魅力を地元高校生に伝えるツアーが2日、市内で開催された。一般社団法人「Reborn-Art Festival」が主催。作品が作られた経緯などを参加者に伝えることで、本祭に足を運んでもらい、期間外でもアートに触れる機会をつくるのが狙い。

 石巻と仙台の高校生の他、RAFに関心がある20~60代の約20人が参加した。荻浜エリアにある巨大な白鹿のオブジェ「White Deer」を鑑賞。東日本大震災からの復興のシンボルとして2017年のイベント後から展示され続けているといった説明を受けた。

 この他、鮎川浜の遊歩道を作品にしたものや、石巻市中央1丁目のシアターキネマティカに描かれている壁画なども見て回り、地元に点在するアートと作家の思いに触れた。

 同法人によると、参加者からは「牡鹿地区に行くきっかけになる」「イベントの中身を知ることができた」という声が聞かれたという。解説を担当した事務局の志村春海さんは「本祭は地元の若い世代の参加が少ないので、発信してくれる同世代の存在は大きい」と手応えを話した。

 ツアーは課題解決型のインターンシップを実施する石巻西高と共に考案。生徒が作品のあるエリアを視察し、同世代に見てもらいたい場所などを盛り込んだ。

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