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飛躍誓う新戦力 日本製紙石巻硬式野球部2選手を紹介

 日本製紙石巻硬式野球部は今季、新戦力として投手3人、外野手2人を迎えた。20日には第94回都市対抗野球第1次予選宮城県大会が始まる。同日午後3時半から仙台市民球場で大崎トリプルクラウンとの初戦に臨む。大会は県内から10チームが出場するトーナメント戦で、3位までが2次予選東北大会に進むことができる。7月に東京ドームで開かれる都市対抗野球大会出場に向けて、活躍を誓う小寺智也投手(22)と小林俊輔外野手(22)を紹介する。

小寺智也投手(22)

<大一番で力発揮したい>

 2018年開催の第100回全国高校野球選手権大会に龍谷大平安の主戦として出場し、3試合で先発した。同校の春夏大会通算100勝目を上げ、ベスト16と健闘した。

 「大勢の観衆の前でプレーでき、マウンド度胸がついた。全国大会経験のおかげで、試合でもあまり緊張しない」と話す。

 球速は最速147キロ。決め球のスライダーのほか、カーブ、カットボール、スプリットも駆使する。打たせて取るピッチングスタイルで、フィールディングにも自信があるという。

 投球フォームに悩んだ時期があり、キャッチボールやネットスローなどの練習を大切にしながら、定期的に確認している。

 今季はJABA日立市長杯選抜野球大会とJABA東北大会で2回先発を経験した。

 「低めに投げ切ったと思っても見逃されたり、拾われたりすることがある。社会人野球のレベルの高さを実感した」と振り返る。

 目標には都市対抗野球大会出場への貢献を掲げる。「大一番で力が発揮できるように、日々の練習から意識を高く持って取り組める選手になりたい」

小寺智也(こでら・ともや)投手。2000年6月、京都市出身。181センチ、83キロ。右投げ右打ち。龍谷大平安-近畿大出。背番号17。

小林俊輔外野手(22)

<勢い与える先頭打者に>

 水戸市の水戸商高在学中に、茨城県最多本塁打記録に並ぶ63本を放った。「自分の長所はフルスイング。どんな状況においても積極的なバッティングをしていく」と闘志を燃やす。

 JABA日立市長杯選抜野球大会とJABA東北大会の計7試合全てに1番打者として先発出場した。

 「大学のリーグ戦と違い連戦になることが多い。調子の波があるので安定させていきたい。自分の中では満足できていない」とこれまでの試合を振り返る。

 「1番を任されている理由は、打線に勢いを与えるためだと思っている。最初から最後までしっかりバットを振り、打線を引っ張っていく」と話す。

 練習に比べると試合中はどうしてもスイングは弱くなってしまうため、普段の練習からしっかり出力を上げて振り、スピードを上げることを意識している。

 目標には都市対抗野球大会出場と、大会での1勝を挙げる。「練習から一球を大切にして、自信を持って挑みたい。打席を回せばなんとかしてくれる、と思ってもらえるような選手になりたい」と意気込んだ。

小林俊輔(こばやし・しゅんすけ)外野手。2001年2月、水戸市出身。175センチ、82キロ。右投げ左打ち。水戸商高-立正大出。背番号28。

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