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<北から南から>宮城 10年ぶりの再会喜ぶ

 午前6時。防災行政無線のスピーカーから聞こえる「恋はみずいろ」で目を覚ます。窓を開けると、ほのかに魚の匂いが漂っている。気仙沼に暮らしていることを実感する瞬間だ。

 この春、赴任した気仙沼は、思い入れのある場所だ。神奈川県出身で、東日本大震災の直後に東京の大学に入学。震災のボランティアとして初めて訪…

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