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行動制限なし 夏間近、さあどこで飲む 仙台のビアガーデン続々オープン

 夏の風物詩の一つ、ビアガーデンが仙台市中心部の百貨店などで続々と今シーズンの営業を始めている。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、各店でコロナ前の営業形態が復活。行動制限がなく、人出の増加が見込まれる今夏はイベントやメニューを充実させ、集客を図っている。

仙台三越の定禅寺ビアパークは竹明かりに照らされて食事が楽しめる

豚ロース、カキのオリーブオイル漬けに東北各地のクラフトビール 仙台三越

 仙台三越は20日、4年ぶりにビアガーデンの営業を始めた。開業90周年記念として、宮城県産の竹を使った照明を客席の間に配置し、ムードを盛り上げる。

 メニューには東松島市の長寿みそで漬け込んだ豚ロースや県産カキのオリーブオイル漬けなど、宮城ゆかりの食材をふんだんに使用した料理や、東北各地のクラフトビールが並ぶ。

 24日夜に同僚と訪れた青葉区の会社員平岡拓馬さん(46)は「リラックスできる空間。仲間と一緒にリフレッシュできる」と楽しそう。仙台三越のビアパーク担当の戸塚彩佳さん(29)は「1人でリーズナブルにビールを楽しめる『カジュアルコース』もある。従来と違う雰囲気を楽しんでほしい」とPRする。

バイキング復活 客席倍の200席 持ち込みも可 藤崎

藤崎のビアガーデンで乾杯する女性客

 藤崎は11日から屋上ビアガーデンを営業している。4年ぶりにバイキング形式の食べ放題を復活させ、客席も昨年の2倍の200席とした。

 週末限定の新企画として、本館で購入した弁当や総菜などをビアガーデン会場に持ち込める「ピクニックガーデン」を6月25日まで開催する。ビールやハイボール、ソフトドリンクも購入でき、担当者は「客足は順調に伸びている。晴れた日に、楽しく過ごしてほしい」と呼びかける。

パルコ2は肉食べ放題と韓国酒 イービーンズはアイドルステージにカニ

 JR仙台駅前の仙台パルコ2は、屋上で4月22日から「肉食べ放題 BBQビアガーデン」を開いている。90~180分のプランで、今年は韓国の酒のチャミスルとマッコリを豊富にそろえる。青木雄店長(39)は「団体の予約が増えた」と喜ぶ。

 いち早く4月14日に営業を開始したイービーンズは、アイドルらが出演するステージイベントなどユニークな企画を実施。新たにカニを食事メニューの目玉にし、エナジードリンク「レッドブル」のカクテルなども提供する。丸山理館長代理(38)は「従来との違いを出し、インパクトある企画にした」と強調する。

 各店とも9月中まで営業する。

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