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女川から追悼と元気発信「テイラーカップ」 マイナビ仙台VS東北ゆかりの選手

 石巻市で外国語指導助手(ALT)を務め、東日本大震災の津波で犠牲になったテイラー・アンダーソンさん=当時(24)=の名前を冠した女子サッカーの親善試合「テイラー・アンダーソンカップ2023IN女川」が17日、女川町の女川スタジアムであった。

 震災の犠牲者追悼や教訓の伝承、女川町の活性化が狙い。子どもたちとトップ選手が触れ合う機会をつくり、健全育成につなげるために初めて開催した。

 東北にゆかりがあり日本国内や欧州リーグなどで活躍する選手らで構成した「チームテイラー」と「マイナビ仙台レディースユース」が対戦した。観客約300人が声援を送った。

 試合は一進一退の攻防が続いた。59分にマイナビ仙台ユースのMF渡部心(会津サントスFCジュニアユース)が先制。72分にチームテイラーのMF十川ゆき(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)が得点し同点に追い付いた。

 アディショナルタイムに、チームテイラーのDF佐々木繭(三菱重工浦和レッズレディース)がゴールを決め、2-1でチームテイラーが勝利した。

 決勝ゴールを決めた佐々木は聖和学園高(仙台市)出身。「最後に決められて良かった。東北のために元気な姿を伝えたい思いが強くなった」と話した。

 寺田美穂子実行委員長(52)は「テイラーさんが日本に来る夢をかなえたように、日本の女子サッカー選手の夢を女川から応援していきたい」と話した。来年も開催予定。

 16日にはチームテイラーの選手らが、石巻市震災遺構「門脇小」と、4月17日にテイラーさんの活動の証しである記念碑が設置された石巻南浜津波復興祈念公園を訪問した。

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