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<歴史エッセー 仙台大空襲の全記録(1)>マリアナ基地にB29爆撃機配備 ―― 石沢友隆(郷土史家)

 太平洋戦争の末期、あと1カ月もすれば敗戦という昭和20年(1945)7月10日未明、仙台の街は米軍B29爆撃機の空襲を受けた。

 それが半端な数ではない。さほど広くもない当時の市街地上空に123機がやってきて、2時間にわたり爆撃を繰り返し、市街地の4割に当たる1万1900戸が焼失、3000余人の死傷…

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