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色彩模様いしのまき<白>浜にたたずむ「神の使い」 White Deer(Oshika)(石巻市荻浜)

入り江に立つ白鹿。神秘的な姿は「神の使い」を思わせる

 真っ白な鹿の像は天候や時間帯によってまとう雰囲気を変える。夕方、1キロ近く離れた対岸の漁港からレンズ越しに眺めていると、半島の尾根に隠れかけていた太陽の光がそこに差し込んだ。

 石巻市荻浜の入り江に立つ白鹿のオブジェは、牡鹿半島などを舞台にするアートと食、音楽の総合祭「リボーンアート・フェスティバル」を象徴する出展作品。現代彫刻家の名和晃平さんが手がけた。初開催された2017年夏から展示され、会期外にもアートファンらが足を運ぶ。

 遠くから望むと高さ約6メートルの迫力は感じられない。その分、純白の姿の違和感と風景との調和が同居する。光を帯びて空を見上げるたたずまいは神秘的にさえ見えた。

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