認知症サポート 東松島市、「チームオレンジ」整備 市内2団体を初認定
認知症サポーターやコーディネーターが連携し認知症の人や家族を必要な支援へつなぐ「チームオレンジ」として、東松島市が市内の2団体を認定した。市の認定は両団体が初めてで、認知症の人が安心して暮らし続けられる地域づくりを目指す。
認定を受けたのは「お茶サロン谷地」と「チームオレンジやなぎ」。お茶サロン谷地は矢本東地区の住民らで構成し、百歳体操やお茶会を通して認知症の高齢者が社会参加できる場づくりを図っている。チームオレンジやなぎは、赤井地区のグループホーム日和のスタッフや地域住民が中心メンバー。認知症カフェの参加者の見守りなどに取り組む。
5日に市内で認定書の交付式があり、お茶サロン谷地の三浦享子さん(85)と黒須みよ子さん(76)、チームオレンジやなぎの斎藤あや子さん(73)らが出席。佐々木寿晴保健福祉部長が両団体のチームリーダーに認定書を手渡した。
三浦さんは「素晴らしい認定書を頂いた。これからも責任を持って活動したい」、斎藤さんは「誰もが安心して暮らせるよう見守り、SOSを発せられる環境をつくりたい」と述べた。
市認知症総合支援コーディネーターの吉田結里枝さん(46)は交付式で「百歳体操に来なくなった人への声がけなど、できることをしてもらえばいい。何かあった時に助け合える仲間づくりが大切です」と語った。
チームオレンジの設置は厚生労働省が推進する。市によると、県内では2022年度末時点で同市を含む4市町が設置した。
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