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東北吹奏楽コンクール 石巻好文館高、初の県代表 「感動届ける」 26日・山形

練習に打ち込む石巻好文館高吹奏楽部

 石巻好文館高吹奏楽部が、26日に山形市である第66回東北吹奏楽コンクール高校の部(東北大会)に、県代表として初出場する。目標としてきた大舞台に向け、部員たちは「いい音楽を奏でたい」と張り切り、練習に励んでいる。

 石巻好文館高は、3日に石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)であった第66回県吹奏楽コンクールで金賞を獲得し、さらに上位4校のみが手にできる東北大会の出場権も勝ち取った。近年は金賞を得ても東北大会まであと一歩届かない状況が続いており、先輩の代からの念願をかなえた。

 県大会後の13日に部の定期演奏会があり、東北大会に向けた練習を本格的に始めたのはお盆明けから。3年の南舘美優部長(18)は「本番までに細かい部分をしっかり磨きたい」と意欲を燃やす。

 逆境をはねのけた。新型コロナウイルス禍前は80人以上いた部員が、47人と約半数にまで減少。例年は2、3年生中心の構成で前年度末からコンクールの準備を進めるが、今年は部員不足で1年生の入部後に本格始動した。参加人数上限の55人構成が一般的な中、吹奏楽経験のある助っ人2人を加えた49人で挑まざるをえなかった。

 限られた練習時間で、基礎合奏を徹底。南舘部長が「柔らかく、深みとつやがある好文館サウンド」と表現するハーモニーに磨きをかけた。

 10年に渡り指導するコーチの橋戸孝司さん(68)は「例年に増していい音を奏でている。一体感と安定感がある」と評価する。

 東北大会には6県の24校が出場。上位3校に、10月に名古屋市で開かれる全国大会の出場権が与えられる。

 南舘部長は「結果より、聞いている人たちに感動を届けたいという思いが強い。練習の成果を出し切りたい」と語った。

チームワークを生かして初の東北大会に臨む部員たち

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