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「バーチャル」で仙台-奥松島を疾走

バーチャルライドに挑戦する道端さん(手前右端)と渥美市長(手前右から3人目)

 東日本大震災からの復興が進む宮城県沿岸部の風景を見ながら自転車走行を体験するオンラインイベント「ツール・ド・東北2021 バーチャルライド」(東松島市、河北新報社主催)が25日にあった。

 サイクリングアプリ「ROUVY(ルービー)」を通じ世界から354人がエントリー。東松島市野蒜の奥松島クラブハウスであった体験会には、地元の自転車愛好家ら約20人と渥美巌市長、ツール・ド・東北広報大使を務めるモデルの道端カレンさんが参加した。

 道の勾配に合わせて前輪部が上下する「クライム」とペダルの負荷を調節する「スマートトレーナー」に自転車をセット。速度に応じた強さの風が吹き出る送風機を正面に設けた。コースの撮影映像をタブレット画面に映し、仙台-奥松島の沿岸路約45キロの走行を体験した。

 参加した石巻市の会社員高橋紀克さん(47)は「景色を見たり風や勾配を感じたりしながら実際に近い走りができた。来年の開催が楽しみ」と話した。

 今年のツール・ド・東北は新型コロナウイルスの影響で自転車走行イベントを中止した。オンラインイベントは26日に石巻-南三陸(約60キロ)、10月3日は南三陸-気仙沼(約55キロ)のコース映像を配信する。

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