宣言する<ツール・ド・東北への道(9)>

入社した年のツール・ド・東北。南三陸町の仮設商店街に設けられたエイドステーションで、多くの人がライダーを応援していた=2014年9月14日

 「ツール・ド・東北の中止が決まりました」。選手兼任監督とともに上司に呼び出され、告げられた。

 宮城県内の新型コロナウイルス感染者が高止まりしている認識はもちろんあった。自席の後ろにある共同通信のスピーカーからは連日、「○○県の感染者が過去最多○人」という速報が流れてくる。

 それでも、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言の期間は9月12日まで。翌週の19日なら開催されるのでは、という淡い期待は破られてしまった。

 ふと、入社した2014年、2年目だったツール・ド・東北の取材に携わったことを思い出した。南三陸町のエイドステーションで、優しい甘さの郷土菓子「がんづき」をもらった。県外出身の記者にとって、初めての味だった。

 2019年秋にロードバイクを買った。ツール・ドに一度は出走したい、という願いは今年もかなわなかった。あえて「来年こそは走りたい」と宣言しよう。同じ日程ならあと380日ちょっと。それまで、時間を見つけて練習しようと思う。(ふ)

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