<東北の本棚>生きる者へ温かな視線
◎でんげん 佐々木洋一 著
不思議な詩集だ。民話のようにも、毒のある寓話(ぐうわ)にも読める。著者が住む栗原市栗駒という土地の空気が本書を覆う。えたいの知れないものが潜んでいるかのような栗駒山麓。草木国土悉皆(しっかい)成仏を感じさせる山里の暮らしが、著者の詩性を育んだ。
13年ぶりの詩集。<畦道に
◎でんげん 佐々木洋一 著
不思議な詩集だ。民話のようにも、毒のある寓話(ぐうわ)にも読める。著者が住む栗原市栗駒という土地の空気が本書を覆う。えたいの知れないものが潜んでいるかのような栗駒山麓。草木国土悉皆(しっかい)成仏を感じさせる山里の暮らしが、著者の詩性を育んだ。
13年ぶりの詩集。<畦道に