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<東北の本棚>天体に託した心象思う

◎賢治と「星」を見る 渡部潤一 著

 宮沢賢治は岩手の星空を見上げて何を思ったのだろう-。会津若松市出身の天文学者が、童話「銀河鉄道の夜」などの作品に登場する星空の描写を通じ、賢治が天体に託した心象に思いをはせる。

 花巻農学校の教師になる前、賢治は親友との別離を経験し、童話「よだかの星」を書いた。この

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