道の駅11月開業へ着工 矢本PA接続、年100万人利用想定 東松島市
東松島市が三陸沿岸道上り線矢本パーキングエリア(PA)隣接地に整備する道の駅の起工式が19日、現地であった。市の関係者や施工業者ら約35人が出席し、くわ入れなどの神事で工事の安全を祈った。10月の完成、11月開業を目指し、年間100万人の利用を見込む。
道の駅は2階建ての飲食物販棟や、ともに平屋の観光案内施設、コンビニの3棟などで構成する。いずれも鉄骨造りで、延べ床面積は計約2216平方メートル。総事業費は約20億円で、一部に国の補助金を充てる。
石巻地方の地場産品の販売ブースや農産物加工施設、市内を一望する展望デッキテラスなどを設ける。市が整備する駐車場は137台分。建設地が高台のため、災害時の一時避難場所としての活用も見込む。
東北地方整備局によると、鳴瀬奥松島-矢本インターチェンジ間の上下線の交通量は1日当たり約3万7500台。矢本PAから立ち寄ることができ、観光バスなどの利用も期待する。一般道は整備中の市道百合子線に接続する。
起工式で、渥美巌市長は「三陸沿岸道の交通量を生かし、市の1次産業の振興につながる魅力ある道の駅にしたい」とあいさつした。
工事は東鉄工業(東京)が担う。同社東北支店の諏江弘之執行役員支店長は「安全は全てに優先するとの理念の元、品質の高い施設を施工したい」と述べた。
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