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カツオの町 海と生きる<場所の記憶(3)気仙沼市魚市場>

 あの日を境に多くの人生が揺れ動いた。失われた命があった。残され、生きる意味を自問する人がいた。自然の営みや差し伸べられた手に希望を見いだす人がいた。震災と東京電力福島第1原発事故に見舞われた場所を巡る人々の記憶に耳を傾ける。

「6月に開場」

 「6月に市場を開けるぞ」。当時の気仙沼漁協組合長、佐藤亮輔…

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