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色彩模様いしのまき <白> 2度の復元、復興の象徴 旧石巻ハリストス正教会教会堂(石巻市中瀬)

2度の被災を乗り越え復元された旧石巻ハリストス正教会教会堂。真っ白な外壁が目を引く
川に囲まれた中瀬地区に立つ教会堂。石巻市の文化財に指定されている

 しっくいが塗られた外壁は時間帯によって表情を変え、角張った形が陰影を際立たせる。北上川河口の中州、石巻市中瀬地区で、市指定文化財の旧石巻ハリストス正教会教会堂が存在感を放つ。

 教会堂は明治時代の1880年に同市千石町に建築され、現存する日本最古の木造教会とされる。1978年の宮城県沖地震の揺れで大きな被害を受け、80年に現在地に移築、復元。東日本大震災では津波で2階まで浸水したが、2019年に復元された。

 しっくいの内側の板材が水分を含んだ風の影響でゆがんだため、新年度に外壁の修復工事が予定されている。教会堂は2度の被災を乗り越え、市中心部を見守る。

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