(887)山國の蝶を荒しと思はずや/高浜虚子(1874~1959年)
1945(昭和20)年、虚子が長野県小諸市に疎開していた頃の作。「荒しと思はずや」は「荒々しいとは思いませんか?」という問いかけ。蝶(ちょう)といえば幻想的で、優美にして華やか。しかし、疎開してきて都市生活の忙(せわ)しなさを離れてみると、蝶一頭とっても自分の固定観念を覆すような新鮮さがあるよ。こ…
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