(904)ひだる神憑(つ)く前に喰(く)ふ一夜鮨(すし)/堀本裕樹(1974年~)
紀伊半島の熊野が彷彿(ほうふつ)とする句集である。「ひだる神」は、山中で人を急に空腹にさせるという神で、取りつかれると疲労や麻痺(まひ)で倒れてしまうという。その際の対処は何か食べることで、そのため昔の人は山で弁当を一口だけ残しておいたそうだ。きっと低血糖や脱水の予防のための言い伝えだろう。「一夜…
関連リンク
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