(900)薊までおむつのとれた尻軽く/神野紗希(1983年~)
赤ちゃんの成長は早いもので、這(は)っていたかと思えば歩き、今では駆け回っています。散歩でわが子を見守っているのでしょう。ふっくらしていたお尻は、最近おむつが取れてきゅっと小さくなりました。そんなことにも親の感慨が見て取れます。子どもの手が届く距離も見える世界も、どんどん広がっていく頃です。親の喜…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。