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東北での浄土真宗の広がり探る 仙台で「親鸞」特別展

貴重な文化財を鑑賞する来場者

 親鸞が開いた浄土真宗の、東北での歴史などを紹介する特別展「親鸞と東北の念仏-ひろがる信仰の世界」(実行委員会主催、河北新報社共催)が10日、仙台市青葉区の市博物館で始まった。11月4日まで。

 昨年の親鸞生誕850年を記念し、京都や東北の計40寺院に伝わる文化財138点を展示する。西本願寺に伝わる国宝「親鸞影像(安城御影・副本)」は、親鸞生前に描かれた鎌倉時代の絵を室町時代に描き写し、親鸞の姿をリアルに伝える。今月23日までの期間限定で展示する。

 2024年は親鸞が「教行信証」を著し、浄土真宗を開いてから800年に当たる。特別展では、親鸞が直筆で教えを著した国宝「教行信証(坂東本)」(東本願寺蔵)を披露。東北に伝わる絵像などもそろう。

 学芸員の寺沢慎吾さんは「東北初公開の品も多く、寺宝をまとめて鑑賞できる貴重な機会。中世にさかのぼる信仰を守り、伝えた人々に思いをはせてほしい」と話す。

 観覧料は一般1600円、高校・大学生1200円、小中学生800円。連絡先は仙台市博物館022(225)3074。

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