(1000)爽やかに記す延命措置無用/吉田千嘉子(1952年~)
「爽やか」が秋の季題。連歌以来、さっぱりとして気分の晴れやかな今頃の大気の特色にふさわしいということで秋とされている。リビングウイル(終末期医療における事前指示書)へのサインも、きっぱり、爽やかに。…
関連リンク
- ・(999)ふるさとの水をのみ水をあび/種田山頭火(1882~1940年)
- ・(998)まなぶ子どもはたらく子ども鱗雲(うろこぐも)/南十二国(1980年~)
- ・(997)小説の空白行を鳴く蟋蟀(こおろぎ)/村井沙紀(2006年~)
- ・(996)御来迎(ごらいごう)彼の世の我に手を振りぬ/広渡敬雄(1951年~)
- ・(995)束ねるに短き髪よ涼新た/越智友亮(1991年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。