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宮城・大崎の荒雄川神社で例祭 鬼首地区の安穏、舞い歩き願う <スケッチみやぎ>

鬼首神楽保存会が五つの演目で熱のこもった舞を披露した
地区を練り歩いたみこしが境内に到着すると、住民は大きな拍手で出迎えた
鬼首小の児童らは沿道の応援を受けながら「鬼首甚句」と「よっちょれ」を披露した
初めて舞台に立った小中学生を後藤会長(中央)が紹介した
演芸会の最後は全員で鬼首甚句を踊った

 大崎市鳴子温泉鬼首地区で9、10日、荒雄川神社の例祭があった。境内で神楽や狂言といった演芸が奉納されたほか、みこしや踊りが通りを練り歩き、老若男女が地区の安穏を祈った。

 地域に伝わる「鬼首神楽」は来年で保存会発足から100年の節目。今回は新会員3人を加え「三番叟」「鳥舞」など五つの演目を披露した。

 後藤錦信会長(73)は「出来はまだまだだが、練習より良くできていた。地域にこだわらず興味のある人に参加してもらい、伝統をつないでいきたい」と笑顔で話した。

 夜の演芸会は「心鼓会」の太鼓演奏で幕開け。本年度で閉校する鬼首小の全校児童12人が「よっちょれ」を披露すると、住民は盛んに拍手と声援を送った。2時間以上に及ぶ会の最後は伝統の「鬼首甚句」。観客も加わり、舞台前に大きな踊りの輪ができた。

 高橋鉄夫宮司(64)は「天候にも恵まれ、みんなが楽しく集まることができてよかった」と目を細めた。(大崎総局・村上浩康)

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