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ハコガメとお別れ?ニシキヘビは? 人気の仙台市八木山動物公園「は虫類館」が11月に閉館

11月4日の閉館が決まった「は虫類館」

 仙台市八木山動物公園フジサキの杜(太白区)の「は虫類館」が11月4日で閉館することが分かった。今年本格化した園の大規模改修事業の一環。同館と南隣の「ゴリラ舎」を来年以降取り壊し、跡地にアフリカの動物を展示する「総合獣舎」を2027年度までに新設する。

 は虫類館は1978年に開館し、現在は30種103点を飼育。これまでミズオオトカゲやビルマニシキヘビ、ケヅメリクガメなどの爬虫(はちゅう)類を中心に展示し、ファンの人気を博してきた。

 近年は水道管の漏水、室温を調整するボイラーの不具合など設備の老朽化が著しく進んでいた。

 閉館後、マレーハコガメやチリメンナガクビガメなど一部を他園に譲渡することを検討している。残る動物は非展示施設で世話を続け、大規模改修後、展示テーマごとに新たな施設に移す。

 総合獣舎は屋内展示型の施設。(1)サイやカバ(2)チンパンジー(3)アフリカ南東部のマダガスカル固有種-の3区画を配置する。

 ゴリラ舎は、ニシゴリラの雄「ドン」が2019年に死んでから使われていない。ゴリラと爬虫類の飼育を長年担当した飯田雄一さん(59)は「は虫類館の閉館は大変寂しい。46年間、思い出をつくってくれてありがとう」と話した。

 園は今月16日の午後3~4時半、は虫類館とゴリラ舎の一部の壁に絵やメッセージを描くお別れイベントを開く。

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