秋田「増田の花火」戦時中も途切れず100回目 横手で記念式典、継承誓う
秋田県横手市増田町で開催される「増田の花火」が9月に100回目を迎えたことを記念する式典が6日、同市増田町で行われた。増田観光協会の主催で、関係者ら約50人が出席した。
増田の花火は県内で最も長い伝統を誇る。新型コロナ禍で中止となった2020年を除き、途切れることなく開催された。増田観光協会の千田孝八会長が「太平洋戦争中も続けられていた。先人たちが、花火をはじめとする文化を増田に築いてきたことに感謝したい」とあいさつした。
秋田県大仙市の花火研究家小西亨一郎さん(64)が「花火文化に癒やされる地域生活」をテーマに記念講演した。小西さんは「今年96回を数えた大仙市の『大曲の花火』が唯一かなわないのが増田の花火。終戦直後の1945年9月に早くも打ち上げている」と驚きを込めてたたえた。
増田の花火は明治時代に打ち上げた記録が残るが、24(大正13)年の大会を第1回としている。
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