(1032)鳴るまへに目覚まし止める旅の秋/栗林浩(1938年~)
壁の薄い宿だろうか。昔ながらの湯治宿だと、障子で仕切られただけの個室ということもある。とはいえ、目覚まし時計が鳴ることを気にして眠ると、案外早くに目が覚めるもの。山の中の宿なら、朝のひんやりした寒さ…
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