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ヘラルボニー新店舗、芸術発信拠点目指す 盛岡・川徳に202522月オープン予定 工事費CF開始 目標1000万円

 百貨店の川徳(盛岡市)と障害のある芸術家の作品販売を手がけるヘラルボニー(同)は25日、大規模改装するヘラルボニー常設店の工事費を募るクラウドファンディング(CF)を開始した。目標金額は1000万円。新店舗は川徳内に来年2月にオープン予定。

クラウドファンディングを呼びかける荒道社長(左)と松田代表

 新店舗は「ISAI PARK」の名称で文化芸術の発信拠点を目指し、県外や国外からも誘客を図る。面積は従前の5倍以上となる約220平方メートルで、カフェとギャラリーを併設する。

 CFは1口5000~200万円までの24コースで、返礼品にはオリジナル雑貨やアートパッケージを施した県産食品、ホテル宿泊券などを用意。企業向けに研修プログラムの提供もある。

 経営再建中の川徳が2023年から取り組む全館的な改装計画の総仕上げに当たる。荒道泰之社長は「地方百貨店の閉業が続く中、川徳の一番の顔として世界から人が集まる聖地としたい」と話した。

 ヘラルボニーはポップアップ店を経て、20年に川徳に初の常設店を構えた。今年5月には、有望なスタートアップを表彰する国際アワードを日本の企業で初めて受賞。7月にパリに現地法人を設立するなど海外進出を本格化させる。

 松田文登代表は「共に歩んできた川徳で、100年先に続く文化と新たな価値観を届けられる空間をつくりたい」と語った。

 CFは専用サイト「レディーフォー」で来年1月23日まで受け付ける。

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