女川原発2号機、14年ぶり発電再開 来月中の営業運転目指す 東北電
東北電力は15日、女川原発2号機(女川町、石巻市)の発電と送電を再開したと発表した。東日本大震災前、定期検査で運転停止した2010年11月6日以来、14年ぶり。今後は最終的な検査や原子力規制庁の確認などを経て、12月中の営業運転開始を目指す。
東北電によると、午後0時10分、原子炉から送り出された蒸気でタービンを起動。午後6時にタービンと発電機をつなぎ、試験的な発電を再開した。発電した電気は送電線を通じて家庭や企業などに送り出した。
今後は、原子炉内の温度と圧力を徐々に引き上げ、熱出力が国に認められた最大出力「定格熱出力(243万6000キロワット)」に到達した段階で、原子炉をいったん止める「中間停止」を実施する。
機器や設備に不具合がないか確認し、問題がなければ原子炉を再び起動。原子力規制庁の使用前確認を経て営業運転に移行する。
2号機は過酷事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)。10月29日に震災の被災地の原発で初めて再稼働した。
当初は今月3日に発電を再開する予定だったが、同日、原子炉内に測定機器を送り込む作業中に機器が動かなくなるトラブルが発生。原因調査のため、4日に原子炉を冷温停止させた。
トラブルの原因は「ナット」の締めつけ不足と判明し、東北電は同じ形状のナットを使う229カ所を点検するなど再発防止策を実施。13日午前9時に原子炉を再び起動した。
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